私:「おはようございます! 日中は、暑くなってきましたね。」
おじいさん:「暑い!! やけん朝の2時間だけの作業って決めたんよ。」
「あの世に行きそうになるわ、アハハ!」
私:「いやいや、まだ元気やないですか。」
おじいさん:「いや、日に日に体力が落ちていきよる。」
私:「僕も50手前やけど…。」と言いかけたとき
おじいさん:「あんたは、まだやわい!! しんどいやか口が裂けてもゆうたらイカン!」
「従業員も居るのに、頑張らな!! 一人の時だけ、しんどい言うのはかまん!」
私:「本当やね! まだまだ頑張らなイカンね(笑)」
おじいさん:「うん、頑張ろう(笑)」
私:「はい!(笑)」
会話の後、なぜか私は清々しい気持ちになりました。
この仕事を始めて年数もたち、先代(父親)も亡くなり弊社でも
他社さんでも同年代もしくは年下が多くなり、
私に「もっと頑張らな!」と言ってくれる人も減ってきました。
あえて言うなら奥さんぐらいかな(笑)
もちろん、人に言われたから頑張る訳では無いのですが。
はるか年上の方が一生懸命に、そして楽しそうに作業する姿が
とても格好良く見え今、私は従業員や他社の年下の人たちに、
そういう姿を見せれているだろうか?
いや、まだまだ頑張らな(笑)
時代に合わせた働き方も大切だと思っていますが、
そういった中でも一緒に働いた仲間やお客様に
何か違う姿を見せられたら…。
そんな職人、経営者になりたいと思わせてくれた
みかん畑のおじいさんとの会話でした。